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2021年5月24日
弊社では「1人暮らし住替サービス」を利用する方のほとんどが、親を近くに呼び寄せる、いわゆる「近居介護」のためにサービスをご利用されます。ここでは、これまでの経験から「親を近居に呼び寄せる」メリット、デメリットについてお伝えしたいと思います。
メリット①すぐに駆け付け、会うことができる
離れて暮らす親のことが心配な人は多いと思います。特に実家で1人で暮らしている親をもつ方はなおさらだと思います。最近はコロナの影響で会うこともできないので、電話などでしか連絡をとっていない人も多いはず。
そういう経験をしている人には、近くに住んでいて、会いたくなったら、いつでもすぐに会えるというのは、大きな安心につながります。やはり家族が近くにいるというのは、親子双方にとって安心感が得られます。
メリット②施設に入るより経済的
最近は様々な高齢者施設ができているので、安価なものもでてきていますが、それにしても健常な高齢者が施設に入るにはハードルも高く、費用がかかります。介護保険の認定は年々厳しくなってきているので、公共の施設に入ることを諦めている人も多いのではないでしょうか。そういった人には、民間の高齢者施設が受皿になると思いますが、民間の施設は家賃や食費を含めると年金では補えないことも多く、場所も利便性が悪いところが多いため、なかなか難しいようです。
メリット③手伝ってくれることがある
「親の呼び寄せ」というと、親の介護をしなければならないと、思う人もいるかもしれませんが、ほとんどの親御さんは全然元気です。しかも、時間的・経済的に余裕がある方が多いので、様々なことを手伝ってくれています。
特に共働きのお子様は、近くの親御さまに、平日の昼間、家事や孫の面倒をみてもらっている方も多いようです。もちろん、苦しいときは経済的な援助を受けている方もいらっしゃるようで、高齢になっても親はいつまでも子供はかわいいようです。また、親御さんは機械に疎い方が多いので、そういったものは全部お子さんがやってくれてるみたいです。最近では、コロナのワクチンでもそうでしたが、ネット使用について近くにお子様がいるというのは心強いようです。
さて、ここまでは、メリットをお伝えしてきましたが、デメリットもお伝えしておきましょう。
デメリット①親子喧嘩が増える
近くに住むようになるとコミュニケーション機会が増えるので、喧嘩が増えることが多いようです。特に親御さんにとっては知らない町にいきなり住むことになりますから、どうしてもお子様に頼る部分がでてきます。しかも親子なので、互いに遠慮がなく、感情的になりやすいです。いくら近くに住む親子といっても、適度な距離感はあったほうがいいようです。
デメリット②親のことで考えたり、やることが増える
親御さんの実際のお世話は、我々みたいなサービス業者を活用すればいいのですが、どうしてもその窓口はお子様になります。
なので、サービスをどれくらいしたらいいかとか、様々な手続き等がでてきます。実際の経済的負担や介護負担はないのですが、それについて考えたり、兄弟に相談したりと、いろいろやることがでてきます。それは、介護施設に入っても同じなのですが、近居介護によって、よりそのお子さんの考えること、やることが増えると思われます。
どうでしょうか。ほかに様々なメリット・デメリットはあると思いますが、よくあることを書いてみました。
「親の近居呼び寄せ」は、総じて、親子双方にメリットのほうが大きいとは思いますが、これまでの親子関係や住んでいる場所などによっても違うので、興味がありましたら、ご相談いただければと思います。
(株)ノコノコ 代表取締役 山﨑篤彦